田代歯科医院ブログ
ティーアライナーのコンセプトと臨床応用
4/29水(昭和の日)、東京都港区芝公園にあるコンベンションホールAP浜松町で「ティーアライナーのコンセプトと臨床応用~下顎位の改善とティーアライナー~」という筒井塾の講習会に参加しました。ティーアライナーとは透明なポリカーボネート素材のデュランで作られた可撤式矯正装置で、これを定期的に交換することによって歯を移動させることが可能です。
利点として以下のことが挙げられます。
① 動かしたい歯を動かしたい方向に何㎜動かすなどが正確に設定できる。
② 反作用を床の部分や歯列全体で受けるので、その悪影響をあまり考えなくて良い(床装置と同じ)。
③ 歪んでいるアーチのコントロールがかなり行いやすい。
④ TMDや顎位の偏位にスプリント効果がある。
このティーアライナーとスプリントや床矯正装置を組み併せて使用することによって歯が移動することは非常に驚きでした。従来、マルチブラケットシステムに代表される固定式装置が一般的である矯正治療に一石を投じる治療法だと感じました。ティーアライナーは素晴らしい装置ですが、装着する前に、口腔・生体を崩壊させている原因(態癖等)を見抜き、除去することが非常に重要なポイントになると思いました。10:00からお昼休み1時間はさんで17:00まで、筒井照子先生、DENTICの大石耕史先生本当に貴重な講演ありがとうございました!