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広告代理店の仕事というのは「世論を形成する」ということで、

facebookからの記事の引用でございます

清水 藤太

4月18日 10:05
広告代理店の仕事というのは「世論を形成する」ということで、メーカー・製造業の依頼を受けてそこの製品は優秀であるという世論を形成するとか、立候補者の依頼を受けて彼が当選者にふさわしいという世論を形成する、とか。
男の仕事として「風を起こして、人を動かす、世の中を動かす」というのはたまらん仕事ではある・・・か。
で、1992年のボスニア紛争では、独立を宣言した善玉ボスニアがこれを承認しない悪玉セルビアに緒戦でボコボコにやられた、って最近どっかで聞いたような話で、負けてるボスニアとしてはアメリカや西側諸国に肩入れしてほしいのだけど、石油も天然資源もない「ヨーロッパの裏庭」バルカン半島での領土争いに、アメリカの国費と戦力を使う理由はまったくない。
そこで善玉ボスニアのハリス・シライジッチ外務大臣は、「ルーダー・フィン社」っていうアメリカの大手広告代理店をつかって
「いまボスニアで起こってることは、悪玉セルビアによるボスニア人を地上から殲滅するという『民族浄化』で、これはナチスのホロコーストに匹敵する」
という世論を形成させた結果、議会もマスコミも大騒ぎになって、アメリカ政府を突き上げた結果、クリントンが軍事介入を決定してNATOもセルビアを空爆した、って。
おかげでボスニアは主権を確立できて、戦後も西側の援助のおかげで国民は豊かな生活を享受してるものの、悪者のレッテルを貼られたセルビアは未だに復興がままならない。
たしかに悪者のセルビアはボスニア市街地にロケット弾打ち込んだり、ボスニア人の女を片っ端からレイプして自分たちのDNAの子供を産ませて、ってほんとに悪いんだが、実はボスニアも同じようなことをセルビアにやってない事もない・・・。
「正義の反対は悪じゃなくて、もう一方の正義」つまりどっちも正義であり、どっちも悪ってことなんで、でもその「善玉ボスニアの悪の部分」が報道されないのは広告代理店の腕前ってやつ?
この本を読んだら、なんで今ウクライナの大統領が自分の国が侵略されてるっていうのに、国に帰らずに世界中飛び回ってんだ?っていうのがよくわかって、彼にはアメリカの凄腕広告代理店が付いてて、国際世論の形成に余念がないってことなんでしょうけど、マーケティングにはスローガン、キャッチコピーってのが必要で、ボスニア紛争では「民族浄化」っていうおどろおどろしい言葉が大きな役割を果たしたけど、いまのウクライナにはそれがないのが、ちょっと・・・なのかしら。
とにかく現代では情報操作を制した方が勝ちってことがよくわかる力作。


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