田代歯科

アーカイブ

田代歯科医院ブログ

  |   一覧へ戻る  |  

症例検討会と忘年会

 12/13土曜日に九州歯科大学口腔治療学講座歯周病制御再建学分野の症例検討会と忘年会がありました。症例検討会では、大学3人の若手の先生と鹿児島県開業の高良憲明先生の発表がありました。順番に演題と発表者を紹介していきます。

第1題:「根分岐部病変を伴う予後不良歯をエムドゲインを併用した再植術によって保存した一症例」 発表者:守下昌輝 先生
第2題:「矯正治療後hopeless teethと診断された歯に対して再植とEMDを併用することで保存した1症例」 発表者:村田尚子 先生
第3題:「歯周治療が血糖コントロールに有益であった可能性のある症例」
発表者:松本ゆかり 先生
第4題:「非外科的治療による骨再生の評価について」 発表者:高良憲明 先生

第1、2題では通常では抜歯になる歯に対して、抜歯後、口腔外でデブライドメントし、引き続いてエムドゲインで処理後、抜歯窩に戻して経過を観察するということが行われていました。口腔外では処置を確実に行うことが可能です。しかし、抜歯の侵襲や再植後の創傷の治癒に注意が必要だと感じました。またこのような発想があると、抜歯の判断基準に再考が必要だと思いました。
第3題では、今後歯科と医科が連携を緊密にするためには、歯周病が全身疾患と関連することを積極的にアピールする必要性があると感じました。
第4題では、規格性をもってエックス線を撮影し、その結果を客観的に分析し、
非外科治療によって水平的骨吸収が垂直的に改善したことを証明した発表でした。一つ一つのステップを確実に丁寧に行っていく姿勢には、本当に頭が下がりました。

症例発表後、場所を移して、ホテルクラウンパレス小倉で忘年会がありました。
横田教授を筆頭に、牛島(直、進)先生、伊東先生、中島准教授、三宅先生、高良先生、中野先生、私がスピーチを行いました。スピーチでは各先生が近況や今後の歯科界の展望を話してくださり、非常に参考になりました。また現在増加している鬱病が一つのテーマとなり本音で体験談を披露していただきました。

症例検討会では歯科医師としての勉強、忘年会では人間としての勉強ができました。皆様のおかげで、中身の濃い1日を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。


2008.12.12 004.jpg


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


  |   一覧へ戻る  |  

このページのトップへ