田代歯科

田代歯科医院ブログ

ティーアライナーのコンセプトと臨床応用

 4/29水(昭和の日)、東京都港区芝公園にあるコンベンションホールAP浜松町で「ティーアライナーのコンセプトと臨床応用~下顎位の改善とティーアライナー~」という筒井塾の講習会に参加しました。ティーアライナーとは透明なポリカーボネート素材のデュランで作られた可撤式矯正装置で、これを定期的に交換することによって歯を移動させることが可能です。 

 利点として以下のことが挙げられます。
① 動かしたい歯を動かしたい方向に何㎜動かすなどが正確に設定できる。
② 反作用を床の部分や歯列全体で受けるので、その悪影響をあまり考えなくて良い(床装置と同じ)。
③ 歪んでいるアーチのコントロールがかなり行いやすい。
④ TMDや顎位の偏位にスプリント効果がある。

 このティーアライナーとスプリントや床矯正装置を組み併せて使用することによって歯が移動することは非常に驚きでした。従来、マルチブラケットシステムに代表される固定式装置が一般的である矯正治療に一石を投じる治療法だと感じました。ティーアライナーは素晴らしい装置ですが、装着する前に、口腔・生体を崩壊させている原因(態癖等)を見抜き、除去することが非常に重要なポイントになると思いました。10:00からお昼休み1時間はさんで17:00まで、筒井照子先生、DENTICの大石耕史先生本当に貴重な講演ありがとうございました!

 

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上田塾11月例会

 11/27木曜日に上田塾の11月例会がありました。今回はその報告をします。発表に先立って、今回からオブザーバーになられた高村信嘉先生の紹介がありました。高村先生は福岡歯科大学18期生で、八幡西区開業です。八幡歯科医師会医療保険委員をされています。


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最初の発表者は、小倉北区開業の田中茂樹先生で、演題は重度歯周病への対応と経過について」でした。重度歯周病患者さんにおける8年の経過を、詳細な病態の分析後、歯周基本治療、歯周外科、プロビジョナル、最終補綴、メインテナンスに移行するまでの各ステップにおける問題点を抽出しながら発表をしてくれました。ディスカッションとして以下のことが検討されました。

・上下顎の歯列弓のアンバランスをどのように解決するか?

・上顎の歯列弓をどのように拡大するのか?

・キーアンドキーウェイの応用方法

 私は、積極的な矯正治療を行うことなしに、上顎の歯列弓の形態が改善された事が大変興味深かったです。またオーストラリアでのスノーボードの映像が傑作でした!

 
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 次の発表者は島根県で開業されている歯科緑ヶ丘クリニック院長の椋秀雄先生で、演題は「インプラントの習得を目指して」でした。性格の対照的な2人の患者さんにおけるインプラント治療について発表をしてくれました。ノートに手術計画や術後の反省点を記載されており、非常に真摯にインプラント治療に取り組まれている姿が印象的でした。ディスカッションとして以下のことが検討されました。

・1回法によるインプラントの埋入位置

・一口腔の中でインプラント治療をどのように位置づけるか?

・鬱病患者さんの対応方法

 発表前の自己紹介で椋先生の朗らかでユーモアのある性格が伝わってきました。鬱病患者さんに遊離歯肉移植やインプラントを積極的に行う勇気には頭がさがりました。


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 最後は白石歯科医院の瀬戸泰介先生が「固定したコラーゲン遮蔽膜による上顎洞粘膜の穿孔の修復:組織学、X線的に成功が立証された外科術式」(Int J Periodontics Restorative Dent 2008;28:9-17)の抄読をしてくれました。上顎洞挙上術の併発症としてシュナイダー膜の穿孔があります。この穿孔に対して、膜(バイオメンド)と移植材を使用することによって”パウチ”をつくり、移植材の散乱を防ぐ方法について解説をしてくれました。上の写真はそのシェーマです。ディスカッションとして以下のことが検討されました。

・小さな穿孔では必要ないのではないか?

・大きな穿孔では処置を中止した方がいいのではないか?

本当はどのようにすればいいのでしょうか?

 症例発表時の座長は博多歯科クリニックの原口尚大先生が一生懸命勤めてくれました。お疲れ様でした!次回の例会は12/25木曜日20:00より北九州歯科医師会館で行われます。

 

北九州 八幡西区 歯周病治療 インプラント 田代歯科医院

田代歯科医院
福岡県北九州市八幡西区藤田2丁目4
TEL093-621-5287


 

 


第45回 床矯正研究会 症例検討会

 11/2日曜日に床矯正研究会の症例検討会に参加しました。最初に「私の臨床における矯正からのアプローチ」という演題で大阪府開業の筒井淳先生の講演がありました。床矯正とワイヤー矯正を組み合わせながら、難症例をあきらめることなく治療されている姿に感銘を受けました。また講演の最後には、岩村暢子さんの本を参考にされながら、日本の家族と食事のことにも触れられ、家族団らんの重要性を強調されていました。

 次に床矯正研究会主幹の鈴木設矢先生の講演がありました。最初に、成長・発育に関するビデオが上映されました。このビデオは、ある患者さんの顎骨の変化を模型の経時的変化で捉えたものでした。前後・左右・上下方向にダイナミックに成長する顎骨は、非常に興味深いものでした。この成長を出来るだけ阻害しないように治療することが、大切だと感じました。講演の中で、私が重要であると思ったことを列記します。

・正常咬合を知ること。

・不正咬合の発症の原因を考えること。

・犬歯が萌出する前に治療を行うと、患者さんの負担が少なくなる。

・矯正治療には、メカニカルな処置とバイオロジカルな処置がある。

・床矯正を行った後は、ワイヤー矯正を行うと歯が動きやすい。

など非常に多岐にわたり、皆さん鈴木先生のパワーに圧倒されている様でした。

 後半は、会員の先生の症例に対しての治療法や診断に対する質疑・応答がありました。大分県の詫魔尚司先生から実体験をふまえた「舌癒着症」の症例報告がありました。「舌癒着症」とは、先天的に舌の付け根が前に位置するため、舌の後ろにある気管の入り口が前上方に引っ張られ曲がった状態になるそうです。これによって、乳幼児では哺乳障害、夜泣き、疳の虫、のけ反ってよく泣く、抱き癖などの症状を引き起こすことがあり、さらに呼吸抑制につながることもあるそうです。一日中講義でした。皆さんお疲れ様でした!
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